「Next Circle」藤田信宏ブログ

役者 藤田信宏のブログ。公演の記事や予定。そして日常を書き込みます。
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藤田信宏プロフィール
1976年1月22日生まれ  宮城県気仙沼市弁天町出身  南気仙沼小学校〜気仙沼中学校〜気仙沼高等学校〜大東文化大学文学部英米文学科卒業 幼いころからジャッキー・チェンに憧れ、太極拳を7歳から始める。20歳で倉田アクションクラブの門をたたき、ジャッキーと何度も共演している倉田保昭氏のもとで芸能活動を開始。4年後芸能プロを移籍し、その事務所に所属中、美輪明宏氏の舞台のオーディションに合格し、共演。俳優の厳しさ素晴らしさなど、大きな影響を受ける。 2004年、ラストサムライのオーディションにバトルコアとして合格。3ヶ月間ニュージーランドにて撮影に参加。トム・クルーズや渡辺謙らと毎日現場をともにする。 2006年、現航空自衛隊勤務の久保泰氏に、念願だった特攻隊の脚本「蒼空〜空どこまでも蒼く〜」を書いてもらい舞台化。反響を呼ぶ。連日大入り大盛況、再演を望む声は今も絶えない。 現在は竜小太郎公演や早乙女太一公演などにコンスタントに出演し、客演として小劇場系の舞台にも出演。「抗うものたち」「魔界の都」「ストラルドブラグ〜魔神邂逅〜」はDVDが一般発売されていて、まもなく今年2月に主演で行った「ワンダーランド」もDVD化される。
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忘れない言葉
ニュースで見て、ショックを受けました…。

「相棒」志水正義さん死去。

まさかと思いました…。


私が忘れられない志水さんから言われた言葉があります。
志水さんが舞台監督をやっている舞台で、私はまだ20代でした。

私は同年代と舞台をやる事など皆無で、どの現場に行っても圧倒的な年下で、雑務は全て私がやる事が当たり前の現場ばかりでした。

芝居は下手くそ、現場がどういう風に回っているのかも知らない、ペーペーの自分が出来る事は、とにかく裏回りだけでも役に立とう、芝居のレベルを落としている自分に出来る事は、もう、これぐらいしかない…。

そんな思いで常に働き続けていました。

誰よりも現場に早く入って、全ての楽屋の掃除をして、舞台上を掃除して「芝居の神様!もしいるなら、少しでも上手くなりたいから力を貸して下さい」と願いながらゴミの一つ一つを拾いながら祈りながら掃除していました。

それが当たり前だと思って舞台を重ねていましたが、そんな時に志水さんが舞台監督の現場に入りました。

そこで志水さんに言われたのは、

「藤田君、君の気持ちは嬉しいし、素晴らしいと思う。でもね、役者の格を下げるんじゃない。舞台の掃除は我々スタッフがやる。俳優は俳優の仕事、スタッフはスタッフの仕事がある。俳優なんだから、自分の格を大切にしなさい。」

そう言われました。


衝撃でした…

こんな下手くそな若手を、「俳優」として扱い、更には「その仕事はこっちでやるから自分の仕事に専念しなさい」と言って掃除を代わってくれて…。

あの時に私は俳優という仕事の在り方を一から見直しました。


俳優として生きるならば、俳優の領域のみで勝負しなきゃダメなんだ、と。
私はどこかで、せめて裏回りだけでも働く事で、自分の価値を少しでも高めようと思っていたのです…。


それから意識を変えました。

自分がどんなに下手くそだと分かっていても、絶対に演技のみで戦おうと。

そして、その裏で働いて下さるスタッフさんへの尊敬の念と感謝の念だけは絶対に忘れてはいけない、と。

それから私は大きく変わりました。

そして、「蒼空」に出会いました。


志水さん、本当にありがとうございました。
志水さんのお言葉を心に刻み、これからも精進を重ねます。
安らかに、安らかにお休み下さい…。

でも…

共演したかったです…
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